第39回水素エネルギー協会(HESS)大会
         
特別講演およびFCDIC連携講演 要旨

講演日時: 2019年12月2日(月)、3日(火)
講演会場: タワーホール船堀 小ホール


特別講演 12月2日(月)
15:00-16:00
「太陽光水素に基づく持続可能グローバルエネルギーシステム」
  東京大学 大学院工学系研究科 電気系工学専攻 教授 中野義昭 氏 

 地球温暖化は人類を含む全生物の最大の脅威になっている。真に持続可能な文明に転換するには、自然エネルギーの大規模利用が必須である。自然エネルギーの最大の問題は,時間的、空間的に偏在することであり、既存グリッドへの接続には限度がある。より大々的に導入するにはその貯蔵・輸送が必須であり、そのために自然エネルギーから生成する再生可能燃料が求められる。太陽光から直接生成する「太陽光水素」は、再生可能燃料の本命であり、そのグローバルな流通が可能となれば、人類は化石資源の枯渇や温暖化の問題から永遠に解放されることになろう。本講演ではその道筋について論じたい.。

16:00-17:00
「水素社会実現に向けた経済産業省の取組」
  経済産業省 資源エネルギー庁
  新エネルギーシステム課 水素・燃料電池戦略室 専門職 小野嘉則 氏
 
 水素エネルギーの利活用は脱炭素化を進める上で大きな鍵となる。今年3月には、「水素・燃料電池戦略ロードマップ」を改訂し、「水素基本戦略」等で掲げた目標を実現するため、基盤技術のスペックやコスト内訳について目指すべきターゲットを設定し、その達成に向けて必要な取り組みを規定した。本講演では、水素社会実現に向けた経済産業省の取り組みに加え、先日開催した水素閣僚会議等をはじめとした国際連携の現状についても紹介する。

FCDIC連携講演 12月3日(火)
11;00-11;40
「グリーン水素と燃料電池」
  一般社団法人燃料電池開発情報センター 代表 太田健一郎 氏

 化石燃料多消費に依る地球温暖化を抑制するためグリーン水素社会を早急に実現する必要がある。これは太陽光エネルギー、風力エネルギー等の自然エネルギーをベースに二次エネルギーは電気と水素とするシステムである。この世界では理論的に高い効率を有する燃料電池が大いに活躍できるはずである。それには高効率、高性能化も必要であり、正しい原理に則る着実な材料開発が重要である。